番外編7:FM-8/7/77/77AVシリーズの微妙な非互換性


本ページの各画面キャプチャについては、XM7を使用させていただきました。
PI.さん、たけがみりうさん、いつも感謝しております。
(XM7がなかったらこんなページを作ろうという気にはなりませんでした。^^;)

FM-7,8シリーズは一般にハードウェアの互換性が非常に高いと言われていますが、
細かい所で微妙に違っているケースがあります。
本ページは、そうした微妙な違いについて重箱の隅をつついて行くページです。
一部他のページとかぶっている内容があります。すいません。
(各画像をクリックするとフルサイズの画像になります。)

お急ぎの方へ。
キーボードインタフェース
カセットインタフェース
ディスプレイ出力
漢字ROMフォント
外部拡張インタフェース
ブートROMLegacy OS Booter for FM77AV20xx/AV40xx
イニシエータROM
割り込み
RS-232Cインタフェース
MMU 及びメモリマップ
拡張RAMカード

1. キーボードインタフェース

機種 KEY数 テンキー側*/=
カナ「ロ」で"
変換・無変換
用キー
セパレート ワイヤレス
(赤外線)
コネクタ インタフェース Nキー
ロール
オーバー
CAP/カナ/INS
LED
PFキー Make/Break
コード発生
(+16βモード)
赤BREAK
FM-8 95 (34ピン フラットケーブル) (パラレル) (キーボード) 2列
FM-7 98 (34ピン フラットケーブル) (パラレル) (キーボード) 2列
FM-NEW7 98 (34ピン フラットケーブル) (パラレル) (キーボード) 2列
FM-77 98 マイクロリボン24ピン パラレル キーボード 2列
FM-77L4 98 マイクロリボン24ピン パラレル キーボード 2列
FM-77L2 98 マイクロリボン24ピン パラレル キーボード 2列
FM77AV 100 4P モジュラー シリアル 本体 1列
FM77AV20 100 6P モジュラー シリアル 本体 1列
FM77AV40 100 6P モジュラー シリアル 本体 1列
FM77AV20EX 100 mini-DIN 4P シリアル 本体 1列
FM77AV40EX 100 mini-DIN 4P シリアル 本体 1列
FM77AV40SX 100 mini-DIN 4P シリアル 本体 1列
# 同じ 34ピンでも、FM-8 と FM-7/NEW7 でピン互換ではないので、差し違えないようお願いします。

ピン接続情報です。
端子名 4P モジュラー 6P モジュラー mini-DIN 4P
Vcc(+5V) 1 1 1
CABLE DETECT 2 2
DATA 3 3 3
GND/SIGNAL GND 4 4,5 2,4
FRAME GND 6 -
・CABLE DETECT が "L" になっているとワイヤー接続に切り替わります。
 (Open or "H" でワイヤレス接続。)
・物理的形状は異なりますが、電気的仕様は同じなので、コネクタ変換ケーブルを作成すれば相互に利用可能です。

FM-8

  (キーマトリクス)-->MB8841-->SUB-CPU

    INS LED←──────||←────────────────── SUB CPU
              ||           ┌────┐
 CAPS/カナLED←──────||←──────────┤    |
      11SCAN出力   ||  ┌────┐ 5  |    |
   ┌───/──────||←─┤LS145   ├─/─┤    ├─→ SUB CPU
   ↓          ||  └────┘   |MB8841  |
 ####### 13SENSE入力||           |    |
 #######──/──→||──────────→|    |
 #######      ||           |    |
 #######      ||           └────┘
 #######      ||
   |      STOP  ||
   └─────────→||──────────────────→ MAIN CPU
(キーマトリクス)     34Pフラットケーブルコネクタ

   11 SCAN出力 x 13 SENSE入力 = 143 KEY

FM-7/NEW7

  (キーマトリクス)-->MB88401-->MAIN-CPU/SUB-CPU

    INS LED←──────||←────────────────── SUB CPU
              ||           ┌────┐
 CAPS/カナLED←──────||←──────────┤    |
      16SCAN出力   ||  ┌────┐ 4  |    |
   ┌───/──────||←─┤LS145x2 ├─/─┤    ├─→ MAIN/SUB CPU
   ↓          ||  └────┘   |MB88401 |
######## 8SENSE入力||           |    |
########──/──→||──────────→|    |
########      ||           |    |
########      ||           └────┘
   |      BREAK  ||
   └─────────→||──────────────────→ MAIN CPU
(キーマトリクス)     34Pフラットケーブルコネクタ

   16 SCAN出力 x 8 SENSE入力 = 128 KEY

    MB88401  富士通4bitマイコン    キースキャン、キーリピート、LED制御

    初期のMB88401のファームにバグがあり、小文字Lとテンキー側5がチャタリングする。

FM-77

  (キーマトリクス)-->ワイヤ(パラレル)-->MB88401-->MAIN-CPU/SUB-CPU

    INS LED←────────||←──────────────── SUB CPU
                ||  2       ┌────┐
 CAPS/カナLED←────────||←─/──────┤    |
    16SCAN出力┌────┐ ||  5       |    |
   ┌───/─┤LS145x2 ├─||←─/──────┤    ├─→ MAIN/SUB CPU
   ↓     └────┘ ||         |MB88401 |
######## 7SENSE入力  ||  ┌───┐  |    |
########──/────→||──┤   ├─→|    |
########        ||  |   |  |    |
########        ||  |40H244|  └────┘
   |      BREAK    ||  |   |
   └───────────→||──┤   ├─────────→ MAIN CPU
                ||  └───┘
(キーマトリクス)     24Pマイクロリボンコネクタ

   16 SCAN出力 x 7 SENSE入力 = 112 KEY

    MB88401  富士通4bitマイコン    キースキャン、キーリピート、LED制御

    ワイヤ接続コネクタ:AMP 24ピン 有効信号線は16本

FM77AV

  (キーマトリクス)-->MBL80C49-->ワイヤ/赤外線-->MB88201-->MB88551-->MAIN-CPU/SUB-CPU

    MBL80C49 Intel互換8bitマイコン キースキャン、MAKE/BREAKコード生成、シリアル送出
    MB88201  富士通4bitマイコン    クロック/データリカバリ、シリパラ変換、キーリピート
    MB88551  富士通4bitマイコン    キーコード変換、LED制御、RTC制御

    ワイヤ接続コネクタ:RJ-11 4ピンモジュラーコネクタ、電話機のハンドセット側と同じ

    たかだかキーボードにマイコンを3つも使っているのは驚き。
    赤外線とワイヤが同列に扱われている。
    コネクタは4ピンだが、電源とGNDを除いた有効な信号線は1本のみ。
    (1本はワイヤと赤外線の切り替えに使われており、常に"L"。)

FM77AV20/40

  (キーマトリクス)-->MB8049-->ワイヤ/赤外線-->MB88201-->MB88551-->MAIN-CPU/SUB-CPU

    ワイヤ接続コネクタ:RJ-11 6ピンモジュラーコネクタ、電話機のLINE側と同じ

    コネクタは6ピンだが、電源とGNDを除いた有効な信号線は1本のみ。
    (1本はワイヤと赤外線の切り替えに使われており、常に"L"。)

FM77AV20EX/40EX/40SX

  (キーマトリクス)-->MB8049-->ワイヤ-->MB88201-->MB88551-->MAIN-CPU/SUB-CPU

    ワイヤ接続コネクタ:Mini-DIN 4ピンコネクタ、S端子VIDEOコネクタと同じ

    コネクタは4ピンだが、電源とGNDを除いた有効な信号線は1本のみ。

2. カセットインタフェース

FM-7/8シリーズでは、ほとんどの機種でカセットインタフェースを持っています。
当初は DIN 8P コネクタが利用されていましたが、途中から mini-DIN 5P に変わっています。
機種 コネクタ形状 本体添付ケーブル カセットIF回路
FM-8 DIN 8P MB26501 TTL + Analog IC
FM-7 DIN 8P MB26501 TTL + Analog IC
FM-NEW7 DIN 8P MB26501 不明
FM-77 mini-DIN 5P MB26501A MB111T608 + MB41413
FM-77L4 mini-DIN 5P MB26501A MB111T608 + MB41413
FM-77L2 mini-DIN 5P MB26501A MB111T608 + MB41413
FM77AV mini-DIN 5P FM77-741 MB111T608 + MB41413
FM77AV20 mini-DIN 5P FM77-741 不明
FM77AV40 mini-DIN 5P FM77-741 不明
FM77AV40EX mini-DIN 5P FM77-741 不明
・FM77AV20EX, 40SX はカセットインタフェースなし。
・MB111T608(ゲートアレイ)はプリンタインタフェースと共用。

基本はソフト制御なので、コネクタの相違以外は違いないです。
FM-77添付ケーブルは、Janet用なので"J"じゃないの?と言いたいところですが、 "A"となっています。
MB26501A と FM77-741 は型格が違うだけで同じものです。

ピン接続情報です。
端子名 DIN 8P mini-DIN 5P
SAVE 4 4
LOAD 5 5
REM+ 6 2
REM- 7 3
GND 1,2,3,8 1
DIN 8P は、NEC PC-8001/8801シリーズのカセットインタフェースとピン互換がありますので、 ケーブルの流用が可能です。

3. ディスプレイ出力の違い

ディスプレイ出力に関しても、時代とともに DIN-8P/5P → DSUB-9P → SCART-21 → DSUB-25P と変遷しています。
機種 Analog RGB Digital RGB(I) Mono-Chrome 必要ケーブル RGBI対応 備考 パレット回路
FM-8 - DIN 8P DIN 5P MB26502/MB26512, MB26503 × -
FM-7 - DIN 8P DIN 5P MB26502/MB26512, MB26503 △(Jumper) MB15021
FM-NEW7 - DIN 8P DIN 5P MB26502/MB26512, MB26503 △(Jumper) MB15021
FM-77 - DSUB 9P (本体後面) MB26512A, MB26503A △(Jumper) MB15021
FM-77L4 - DSUB 9P (本体後面) MB26512A, MB26503A △(Jumper) 400Lカードをはずした時 MB15021
FM-77L2 - DSUB 9P (本体後面) MB26512A, MB26503A △(Jumper) MB26512Aは本体添付 MB15021
FM-77 +400L - DSUB 9P (400Lカード) MB26512A, MB26503A MB15021
FM-77L4 - DSUB 9P (400Lカード) MB26512A, MB26503A MB26512Aは本体添付 MB15021
FM-77L2 +400L - DSUB 9P (400Lカード) MB26512A, MB26503A MB15021
FM77AV SCART 21 DSUB 9P - FM77-721/722/723, MB26512A - MB15021
FM77AV20 SCART 21 - - FM77-721/722/723 -
FM77AV40 SCART 21 - - FM77-721/722/723 -
FM77AV20EX SCART 21 - - FM77-721/722/723 -
FM77AV40EX SCART 21 - - FM77-721/722/723 - 15KHz→24KHzコンバート可
FM77AV40SX DSUB 25P - - FM77-724/725 - 15KHz→24KHzコンバート可
・MB26502, MB26503 は FM-8 と同時に発売されたものです。
 MB26502 は、3番ピンが結線されていないと思われます。
 その後、FM-11 と同時発売の MB26512 で置き換えられています。(3番ピンはINTENSITY)
・FM-77 の DSUB 9P は、同一コネクタでカラー出力とモノクロ出力をサポートしています。
 FM77AV の DSUB 9P は、カラー出力のみです。
・MB26512A, MB26503A は、FM16β でも共通に使われています。
・△(Jumper)はハンダ付けを伴う改造です。下の表にある VIDEO CLK 出力と切り替えます。

ピン接続情報です。
端子名 DIN 8P DIN 5P DSUB 9P
(FM-77)
DSUB 9P
(FM-77 400L)
DSUB 9P
(FM77AV)
備考
RED 6 - 3 3 3
GREEN 7 - 4 4 4
BLUE 8 - 5 5 5
INTENSITY - - - 6 -
VIDEO CLK 3 1 6 - 6 ライトペン用
VIDEO OUT - 3 7 7 - グリーンCRT用
HSYNC 4 4 8 8 8
VSYNC 5 5 9 9 9
+12V 1 - 1 - (1) TVアダプタ用
GND 2 2 2 2 2
DIN-8P/5P は、NEC PC-8001/8801シリーズのディスプレイ出力とピン互換がありますので、 ケーブルの流用が可能です。

4. 漢字ROM(フォント)の違い

FM-7,8シリーズでは次の漢字ROMが使われています。
デバイス 個数 マスク番号 内容 フォントタイプ 「た」のイボ
FM-8 Option ROM MB8364 16 (004-019) JIS78 第一水準漢字 JIS78 有り
FM-7 漢字ROMカード MB83256 4 (019 020 021 022) JIS78 第一水準漢字 JIS78 有り
FM-77/L2/L4 MB83256 4 (019 020 021 022) JIS78 第一水準漢字 JIS78 有り
FM77AV MB831124-35 1 (041) JIS78 第一水準漢字+α JIS78A 有り
FM77AV20/40/20EX MB831000-15 1 (046) JIS83 第一水準漢字+α JIS83 無し
日本語カード MB831000-15 1 (048) JIS83 第二水準漢字 JIS83 -
MB831124-35 2 (176 177) 辞書ROM - -
日本語通信カード
FM77AV40EX/SX
MB834200-25 1 (114) JIS78 第一水準漢字 JIS78N 無し
辞書ROM、他 - -
FM77AV40EX/SX MB831000-15 1 (046) JIS83 第一水準漢字+α JIS83 無し
MB831000-15 1 (048) JIS83 第二水準漢字 JIS83 -

第一水準漢字ROMは、実は4種類存在することがわかります。
では、その違いを見てみましょう。

4.1 FM77AVで追加されたフォント

FM77AVに搭載されている漢字ROM(MB831124)には、JIS78で定義された第一水準のフォントの他に、 60文字分のフォントが格納されています。 しかし、これらの特殊文字には対応する漢字コードが(当時?)割り当てられていなかったため、 BIOSやPRINT@命令では表示することができません。
[出展:FM-Techknow (FM-7シリーズテクニカルノウハウ)]

KANJI_AV
KANJI_NT
KANJI_77
KANJI_AV40EX

4.2 FM77AVで修正されたフォント

FM77AVに搭載されている漢字ROM(MB831124)は、文字の追加以外に字体の修正も行っています。キャプチャ画面のままでは差異が見難いので、拡大してご覧ください。

KANJI_AV-2
KANJI_NT-2
KANJI_77-2
KANJI_AV40EX-2

4.3 FM77AV20/40以降のフォント

FM77AV20/40以降の漢字ROMは JIS83準拠ですので、それに伴い追加された文字、字体が変更された文字があります。またそれ以外にFM77AVの漢字ROMのように独自に追加された文字(特殊文字)があります。
順に見ていきましょう。

尚 JIS78 と JIS83 の違いについては、このサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございました。

KANJI_AV40EX-3
KANJI_AV40EX-4
KANJI_AV40EX-5
KANJI_AV40EX-6
KANJI_AV40EX-7
KANJI_AV-6
KANJI_AV-7

4.4 FM-7/8シリーズにおける漢字表示上の問題点

一見問題など無さそうな漢字ROMですが、じっくり観察するといくつか問題点が浮かび上がってきます。
順に見ていきましょう。

(1) FM77AV+日本語カード の組み合わせで、JIS78 と JIS83 が混在してしまう点。

KANJI_AV-8
KANJI_AV40EX-8
KANJI_11-8

(2) フォントタイプ JIS78, JIS78A における「た」の字のイボの件。

KANJI_77-TA
KANJI_NT-TA

(3) FM77AV20/40 以降で FM-77 デモがみっともない表示になる件。

KANJI_77-3

参考のため、上記のキャプチャ画面を表示させる再現プログラム(F-BASIC)を用意しましたのでご利用ください。

尚本項執筆に際して、りうさんのページで議論されていた内容にインスパイヤされた事を申し添えておきます。

5. 外部拡張インタフェース

FM-8/7シリーズでは、外部に周辺機器を接続するための拡張バスコネクタを 装備していますが、機種により微妙に仕様が異なっています。 その辺の違いを見ていきましょう。 まずは概要です。

機種 コネクタ コネクタ場所 拡張バス速度 外部バスマスター RAMINHB等 A8-15信号 NMI、FIRQ、MRDY入力 EXBUSDIR, CLK信号 接続対象 (*0)
FM-8 フラットケーブルコネクタ 50ピン 本体後面 1.23MHz × システム拡張ユニット、ミニ/標準フロッピーインタフェース、128KBバブルインタフェース、RATOC社 I/O拡張ユニット、星光電子版OS-9 Type-Eボード
FM-7,FM-NEW7 フラットケーブルコネクタ 50ピン 本体後面 2.0MHz × × × I/O拡張ユニット、ミニフロッピーインタフェース、MIDIアダプタ、RATOC社 I/O拡張ユニット、(*1)
FM-77 マイクロリボンコネクタ 50ピン(アンフェノール フルピッチ) 本体右側面、シャッター付き(*3) 2.0MHz × × × I/O拡張ユニット、MIDIアダプタ、RATOC社 I/O拡張ユニット、(*2)
FM77AV マイクロリボンコネクタ 36ピン(アンフェノール フルピッチ) 本体後面 2.0MHz × × × × I/O拡張ユニット、ステレオミュージックボックス、MIDIアダプタ
FM77AV20,
FM77AV20EX,
FM77AV40,
FM77AV40EX,
FM77AV40SX
マイクロリボンコネクタ 50ピン(アンフェノール フルピッチ) 本体後面 2.0MHz × × × × I/O拡張ユニット、ステレオミュージックボックス、MIDIアダプタ

フラットケーブルコネクタ、というのは正式名称ではないかもしれません。 MIL-C-83503規格のコネクタの事を、ここではそう呼んでいます。
マイクロリボンコネクタ、というのも正式名称ではないかもしれません。 アンフェノールコネクタ、と言う方が通りがよいと思いますが、アンフェノールは社名なので。
*0:具体的にどんなものがつながるかは、 Laverさんのサイト で詳しく説明されていますので、参照ください。
*1:公式にはサポートされてませんが、128KBバブルインタフェース、星光電子版OS-9 Type-Eボードは接続可能です。 OS-9 Type-Eボードについては、 かべきんさんのサイト で接続例が紹介されています。
*2:公式にはサポートされてませんが、ケーブルさえ準備すれば128KBバブルインタフェース、星光電子版OS-9 Type-Eボードは接続可能なはずです。 こちらのページ にも書いてますが、FM-77のブートROMには128KBバブルカセットからブートできるコードが密かに格納されています。
*3:後にも先にも、拡張バスコネクタにシャッターがついていたのは FM-77 のみです。 あまり使用されない事を想定していたのかもしれません。このコネクタの存在に気づいていなかった人も多かったのではないかと予想します。

FM77AV以降のI/O拡張バスが、FM-8〜FM-77 のモノと大きく仕様が変わっているのは、 I/O拡張ユニットの世代交代が一番の理由だと思われます。 上の表では敢えて区別しないで書いてみたのですが、 FM-8用システム拡張ユニットとFM-7/77用I/O拡張ユニットを一括りにしますと、 のようになるかと思います。 L-8A規格は当時でさえ一昔前のもので、ボードも大きく、値段も高い、 そして魅力ある新規開発の拡張カードは全て32ピン拡張カードで発売されるとあれば、 この第一世代I/O拡張ユニットが普及するはずがありません。 この世代交代は、もっと早く(FM-77の頃に)起きるべきだったのですが、 FM-7/8シリーズの末期が近づいてきたFM77AV20/40の発売まで待たされます。 それまでの間は、サードパーティから50ピンフラットケーブルコネクタに接続して 32ピン拡張カードを装着可能な、拡張ボードが数社から発売されていました。 またFM-77/FM77AVの時代には、拡張RAMカードやRS-232Cカードに亀の子でさらに 32ピン拡張カードを装着するようなものまで登場していました。 (それ程需要が高かったという事です。)

続いて、信号レベルの表です。
大きく分けて、FM-8〜FM-77 のグループと FM77AV以降のグループに分けられます。
信号名 説明(入出力) <>内はFM-8のみ FM-8 FM-7/NEW7/77 FM77AV FM77AV20/40以降
+5V DC+5V電源(出力) 45,46 45,46 18,34 25,50
GND グランド 24,25,48,50 24,25,48,50 15,17,32,33 1-24
*RESET リセット(出力) 負論理 1 1 28 49
E Eクロック(出力) 49 49 27 43
Q Qクロック(出力) 47 47 9 42
*MRDY MRDY(入力) 負論理 43 43 - -
R/W R/W(出力<双方向>) 23 23 11 44
*IRQ IRQ(入力) 負論理 5 5 12 47
*FIRQ FIRQ(入力) 負論理 7 7 - -
*NMI NMI(入力) 負論理 9 9 - -
BA BA(出力) 13 13 - -
BS BS(出力) 15 15 - -
*IOSEL IOデコード(出力) 負論理 4 4 10 45
A8-A15 アドレス上位(出力<双方向>) 34,35,36,37, 38,39,40,41 34,35,36,37, 38,39,40,41 - -
A0-A7 アドレス下位(出力<双方向>) 26,27,28,29, 30,31,32,33 26,27,28,29, 30,31,32,33 1,19,2,20, 3,21,4,22 26-33
D0-D7 データ(双方向) 6,8,10,12, 14,16,18,20 6,8,10,12, 14,16,18,20 5,23,6,24, 7,25,8,26 34-41
*EXTDET EXTDET(入力) 負論理 22 22 - -
*RAMIHB RAMIHB(双方向) 負論理 2 - - -
GO/HALT HALT(入力) 負論理 11 - - -
*REFREQ REFREQ(入力) 負論理 17 - - -
REFGRNT REFGRNT(出力) 19 - - -
REFCK REFCK(出力) 21 - - -
TASK0 TASK0(入力) 負論理? 42 - - -
EXBUSDIR EXBUSDIR(出力) 負論理 - - 31 46
CLK 2.5MHzクロック(出力) - - 30 48

FM-7/NEW7/77の拡張バスは、FM-8の拡張バスのサブセットになっています。
システム拡張ユニット及び標準フロッピーインタフェースが使える/使えない、の違い以外は、 信号レベルの互換性があります。
FM-77でコネクタ形状が変更されたのは、恐らくノイズ対策だと思われます。
(FM-77のI/O拡張バスコネクタのみ、通常のピン番号の物理並びと異なっており、 上記で合っています。)

FM77AVのI/O拡張バスと、FM77AV20/40/20EX/40EX/40SXのI/O拡張バスは、コネクタの 物理形状、端子位置は異なりますが、信号線レベルでは同一です。
FM77AV発売時は、このI/O拡張バスに接続するものは MIDIアダプタ しか用意されて いませんでした。接続ケーブルもMIDIアダプタに添付された特殊なものです。 FM77AV20/40発売時に、I/O拡張ユニットとステレオミュージックボックスがラインナップ されていますが、この時にコネクタが36ピンから50ピンに変更されています。(ケーブルも添付。) コネクタの変更理由の真相はわかりませんが、ノイズ対策か、プリンタコネクタとの誤接続回避 と思われます。
しかし、旧機種でもI/O拡張ユニットとステレオミュージックボックスを使えるように、 FM-77用のケーブル(FM77-701)、FM77AV用のケーブル(FM77-702)が発売されています。
例によって、ここら辺を表にしてみます。
システム拡張ユニット、
I/O拡張ユニット
添付
ケーブル
別売り
ケーブル
備考
FM-8 MB26001   (フラットケーブル50P→50P)
FM-7/NEW7 MB26002   (フラットケーブル50P→50P)
FM-77 MB26002J   (マイクロリボン50P→フラットケーブル50P)
FM77-601/FMAV-401   FM77-701(マイクロリボン50P→50P)
FM77AV FM77-601/FMAV-401   FM77-702(マイクロリボン36P→50P)
FM77AV20/40以降 FM77-601/FMAV-401   FM77-703(マイクロリボン50P→50P)
MIDIアダプタ 添付
ケーブル
別売り
ケーブル
備考
FM-7/NEW7 MB22439   (フラットケーブル50P→FCN360 32P)
FM-77 MB22439J   (マイクロリボン50P→FCN360 32P)
FM77AV FM77-401   (マイクロリボン36P→FCN360 32P)
FM77AV20/40以降 FM77-401   FM77-704(マイクロリボン50P→FCN360 32P)
・ケーブル欄で、
 ○=ストレートケーブル
 ☆=特殊結線ケーブル
 です。

余談:
FM-8の拡張バスには興味深い信号がたくさん並んでいます。
システム拡張ユニットのための信号がほとんどですが、そうでないものもあります。 こうして見ると、FM-8ってかなりポテンシャルを秘めた意欲的な設計だったんだなぁ、 と感慨深いです。(それを活かせていたかどうかは別として...)

勝手な妄想:
FM-7の40ピン拡張スロット(Z80カード用)には、FM-7以降で削られた信号が残って いるので、それらと50ピンコネクタの信号をあわせれば、FM-7でもFM-8用システム 拡張ユニットをつなげそうな気がしますが、これも想像だけです。
40ピンスロットにFDCとDMACを搭載したカードを作って挿せば、標準フロッピーや 5インチ2HDのフロッピーも動かせそうですね。夢が広がります。

6. ブートROM

FM-7/8シリーズのブートROMの一覧です。
表の後半は、ROMではありませんが、ブートに関連するハードウェア仕様の差異をまとめています。

# FM77AVシリーズにおいてはブートROM は単体としては存在せず、リセット後にまずイニシエータROMが起動し、
# 必要な機種別の初期設定を行った後、最後にイニシエータROM内に含まれているブート用のコードをブートRAM領域等に転送して、
# ブート動作(=IPLのロード)をするようになっています。
# 本来はイニシエータROMの項に記載すべきですが、機能的にブートROMそのものなのでこちらに記載しています。
機種 FM-8 FM-7/NEW7 FM-77 FM77AV FM77AV20 FM77AV40 FM77AV20EX FM77AV40EX/SX
BOOT ROM/INITIATOR ROM ID SM11-14 SM11-15 SM11-16 TL11-11 TL11-12 WB11-12 M1.11 CM2.10A EM2.10A G1M2.20A G2M2.20A
BOOT可能
デバイス
320KB FDD (BASIC/DOS)
640KB FDD (BASIC/DOS)
1MB FDD(IFDC)
1MB FDD(Direct)
32KB Bubble
128KB Bubble
32KB Bubble + 320KB FDD
謎デバイス
IPL LOAD
アドレス
BASICモード $100 $100 $100 $100 $100 $100 $100 $100 $100 $100 $100
DOS/Bubbleモード $300 $300 $300 $300 $300 $300 $300 $100 $100 $100 $100
ROM/RAMモード自己切り替え
ステップレート変更
ドライブ0以外からブートできる
IPLに起動ドライブを伝える (Bレジスタ)
ドライブ2or3から起動時に、
論理ドライブ{0,1}と{2,3}の入れ替え
F-BASIC
Warm
Start
BASICモード(ROM Base)
DOSモード(Full-RAM BASIC)
BASICモード(DISK BASIC)起動失敗時 ROM BASIC(V1.0)起動 ROM BASIC(V3.0)起動
DOS/Bubbleモード起動失敗時 Buzzar鳴らして永久ループ ROM BASIC(V3.0)起動
ハードウェア仕様
ROM/RAM
モード切替
DIP SW に連動(realtime)
リセット時にDIP SW/ボタン状態
反映。以降はソフトで変更。
リセット時にINITIATOR ROMが
ボタン状態を読み取って設定。
以降はソフトで変更。
BOOT ROM のBANK切替は DIP SW/
ボタンに連動(realtime)
BOOT ROM の裏RAMがある
BOOT ROMはなく、INITIATOR ROM
からRAMにコピーされる
論理ドライブと物理ドライブの設定

ブートROM関連制御レジスタ:
アドレス 内容 R/W 機種 ビット構成 備考
7 6 5 4 3 2 1 0
FD93 モード・セレクト・
レジスタ
R/W FM-77 MMR
0:無効
1:有効
ウィンドウ
0:無効
1:有効
- - - - - ブート領域
0:ROM
1:RAM
rst "0" "0" "0"
R/W AV
シリーズ
MMR
0:無効
1:有効
ウィンドウ
0:無効
1:有効
- - - - - ブートRAM
0:RO
1:R/W
rst "0" "0" "0"

以下、詳細です。
FM-8

 ブートROM
  デバイス:MB8516 2K x 8bit UV-EPROM Tacc=450ns

  ROM内格納状況:
                         SM11-14               SM11-15              SM11-16
                       5"サポート版         8"サポート版     128KBバブルサポート版
    $000+---------+
        |  BANK0  |  BASICモード(ROM)      BASICモード(ROM)      BASICモード(ROM)
    $200+---------+
        |  BANK1  |  32KBバブルモード(RAM) 32KBバブルモード(RAM) 128KBバブルモード(RAM)
    $400+---------+
        |  BANK2  |  5" DOSモード(RAM)     5" DOSモード(RAM)     5" DOSモード(RAM)
    $600+---------+
        |  BANK3  |  ROM BASICデバッグ用   8" DOSモード(RAM)    8" DOSモード(RAM)
    $7FF+---------+

  メインCPUからは、次の領域にだけブートROMが見えます。

  $FE00+---------+
    |  ROM    |
  $FFDF+---------+
           ←この領域には常に DRAM が見えており、BOOT ROMにはアクセスできません。
  $FFFE+---------+
    |  ROM    |
  $FFFF+---------+

 IPL のロード領域

  モードにより、IPL を読み込むアドレスが異なっています。

    BASICモード   DOS/バブルモード

      0+---------+      0+---------+
    |         |    |         |
   $100+---------+   $300+---------+
    |         |    |         |
   $1FF+---------+   $4FF+---------+
    |         |    |         |

 DIP SWの設定

       12345678910
    ON ********□□  BANK 0   BASICモード(ROM)
    OFF********■■

       12345678910
    ON ********□■  BANK 1   バブルモード(RAM) (32KB or 128KB))
    OFF********■□

       12345678910
    ON ********■□  BANK 2   5" DOSモード(RAM)
    OFF********□■

       12345678910
    ON ********■■  BANK 3   ROM BASICデバッグ用 or  8" DOSモード(RAM)
    OFF********□□

 # FM-7 と異なり、ROM←→RAM の切り替えは DIP SW の状態がダイレクトに反映されます。

 バンク切り替えは、FM-7 と同様 DIP SW の状態が常にダイレクトに反映されます。

              FM-8  FM-7/NEW7/77
  BOOT ROM バンク切り替え Direct Direct
  ROM←→RAM の切り替え  Direct on Reset
  (上記のソフト切り替え)×   ○

 F-BASIC Warm Start

  BASICモードだけの対応です。
  STOPキーを押しながらリセットボタンを押します。(リセットボタンを先に離します。)
  Warm Startした場合には、Function Key は ROMモードでの初期設定に戻ります。

 SM11-15

  SM11-15 はシステム拡張ユニット(MB26001)、もしくは標準フロッピーアダプタ(MB22604)
  の添付部品になります。8インチフロッピーからブートしたい人は、SM11-14 と交換します。
SM11-15
・SM11-15 です。  SM11-14 と比較して、BANK3 はごっそり変わってますが、  BANK0〜2 も若干変更されています。

 SM11-16   SM11-16 は128KBバブルアダプタ(MB22609)、もしくは128KBバブルインタフェースモジュール   (MB22212)の添付部品になります。128KBバブルカセットからブートしたい人は、この ROM と   と交換します。ただし、128KBバブルアダプタ経由の接続で、32KBバブルカセットと併用しない   場合は、アダプタ上のスイッチ切替を行うことで、ブートROM交換が不要となっています。
128KBバブルカセット接続 32KBバブルカセット併用 SM11-16交換 アダプタスイッチ
128KBバブルアダプタ しない 不要 128KB ONLY
する 必要 32K/128K
128KBバブルインタフェースモジュール (可能) 必要 -
FM-7/NEW7  ブートROM   デバイス:MB8516 2K x 8bit UV-EPROM Tacc=450ns   アクセスタイム、2MHz動作時にはきついですが、WAIT が入るので大丈夫です。   ROM内格納状況: TL11-11   TL11-12 FM-7、大多数のFM-NEW7 極初期版のFM-NEW7 $000+---------+ | BANK0 | BASICモード(ROM)  BASICモード(ROM) $200+---------+ | BANK1 | 32KBバブルモード(RAM) 32KBバブルモード(RAM) $400+---------+ | BANK2 | 5" DOSモード(RAM)  5" DOSモード(RAM) $600+---------+ | BANK3 | ブートしない      ブートしない $7FF+---------+   メインCPUからは、次の領域にだけブートROMが見えます。   $FE00+---------+     | ROM |   $FFDF+---------+            ←この領域には常に DRAM が見えており、BOOT ROMにはアクセスできません。   $FFFE+---------+     | ROM |   $FFFF+---------+  IPL のロード領域   モードにより、IPL を読み込むアドレスが異なっています。     BASICモード   DOS/バブルモード   0+---------+  0+---------+     | |    | |   $100+---------+  $300+---------+     | |    | |   $1FF+---------+  $4FF+---------+     | |    | |  DIP SWの設定 1234 ON □□■■ F-BASICモード(ROM or DISK) OFF■■□□ 1234 ON ■□■■ 32KBバブルカセットからのブート OFF□■□□ 1234 ON □■■■ DOSモード OFF■□□□ 1234 ON ■■■■ ブートしない OFF□□□□   バンク切り替えは、DIP SW の状態が常にダイレクトに反映されます。   ROM←→RAM の切り替えは、リセット時のみ DIP SW の状態が取り込まれ、以降は操作しても   反映されません。   リセット後はソフトウェアで切り替えを行います。  F-BASIC Warm Start   BASICモードだけの対応です。   BREAKキーを押しながらリセットボタンを押します。(リセットボタンを先に離します。)   Warm Startした場合には、Function Key は ROMモードでの初期設定に戻ります。  TL11-12   TL11-12 は、極短期間だけ出荷された大変貴重なブートROMです。
TL11-12
・TL11-12 です。遮光シールはいかにも量産用ではなくて少数生産用の個別印刷のようです。

  TL11-11 と TL11-12 の違い                      TL11-11 TL11-12   ROM/RAMモードの切り替えを自分で行う  ×    ○   ステップレートの切り替え機能      ×    ○   BANK3選択時、単に永久ループ      ○    −   BANK3選択時、ベルを鳴らして永久ループ −    ○   TL11-12 対応ソフトウェア
FB30L20_SYSUTY
・FM-NEW7 と同時に発売された DISK版 F-BASIC V3.0 L2.0 には、この TL11-12 が使われている事を  前提としたソフトウェアが含まれています。  左の SYSUTY というユーティリティプログラムで、ドライブ毎にステップレートを選択できるように  なっていました。ORDINARY を選ぶと 20ms、SLIM or 3.5inch を選ぶと 6ms になります。  Seek速度が3倍ですから、体感的にもけっこうインパクトありました。  このソフトウェアは、その後も改修されずにずっとそのままでしたから、大多数の方はこの選択を  しても意味のない状態となりました。非常に残念な事です。

  TL11-12活用方法
TL11-1X
・30年位前の話ですが、こんな感じで前半に TL11-11(のBank0/2)、後半に TL11-12(のBank0/2) を焼いて使っていました。  富士通からこういう形で出すのもありだったのでは、と思います。

  TL11-12入手方法   FM-NEW7 極初期版を入手する           :ヤフオク出現率 1台/10年   FM-7 FAN BOOKS 5 初めての内部解析入門を入手する:ヤフオク出現率 1冊/1年   後者の方が比較的入手しやすいですが、BANK0 と BANK2 しか手に入らないのが難点です。   TL11-12消滅の理由(とお願い)   富士通からは公式のアナウンスはありませんが、何等かのソフトウェアが、TL11-12で起動できないとか、   誤動作するとかの症状が発生したのだと思われます。   しかし、それは BOOT ROM の正しい使い方ではない、ルール違反の使い方をしているはずで、修正すべき   はそちらの方だと思うのですが、ソフトハウスに遠慮したのでしょうか。   お願い:はせりんの手元には、TL11-12 で起動しない、もしくは誤動作するソフトウェアを持ち合わせて       おりません。どなたか、該当のソフトウェアをお持ちの方、もしくは情報をお持ちの方は、ぜひ       ご連絡をお願いします。 FM-77  ブートROM   デバイス:MBM2732A-25 4K x 8bit UV-EPROM Tacc=250ns   ROM ID: WB11-12   アクセスタイム的には 2MHz動作に問題ないですが、FM-7と互換性のため WAIT が入ります。   ROM内格納状況:           ボタン ジャンパーSW $000+---------+ | BANK0 | BASIC + S1      ROM or DISK BASIC Boot ... FM-7(BANK0)と同じ $200+---------+ | BANK1 | BOOT2 + S1      128KB Bubble Boot with 320KB FDD $400+---------+ | BANK2 | BOOT1 + S1      32KB Bubble Boot with 320KB FDD ... FM-7(BANK1)と同じ $600+---------+ | BANK3 | (注2) $800+---------+ | BANK4 | BASIC        ROM or DISK BASIC Boot ... FM-7(BANK0)と同じ(注1) $A00+---------+ | BANK5 | BOOT2        320KB DOS Boot ... FM-7(BANK2)と同じ $C00+---------+ | BANK6 | BOOT1        1MB DOS Boot $E00+---------+ | BANK7 | (注2) $FFF+---------+   (注1) BANK0 と BANK4 は同一内容です。   (注2) BANK3 と BANK7 も同一内容ですが、FM-7 のブートROMの BANK3 と異なり、    ベルを鳴らして永久ループするコードが格納されています。      ここだけ TL11-12 が生き残ってる感じです。   通常は、BANK4〜7 が見えるようになっています。  S1スイッチの変更により、BANK0〜3 が見えるようになります。  BANK3 と BANK7 は ROM を引っこ抜かない限り内容を見れません。   BANK3/BANK7 は、BOOT1ボタンとBOOT2ボタンを同時に押すことにより、見ることができます。   ブート選択ボタンの構造上、ロックはできないのと、選択信号線が直接ROMに接続されているので、   チャタリングや変なスパイクノイズが内部に伝搬しないよう、BANK3/BANK7 を見たい間、一生懸命   押し続けることが必要です。   もちろん見るだけでなく、さらにリセットボタンを押すことで実行まで出来てしまいます。   (ベルが鳴るだけで実用性はありませんが。)   メインCPUからは、次の領域にだけブートROMが見えます。   $FE00+---------+     | ROM |   $FFDF+---------+            ←この領域には常に DRAM が見えており、BOOT ROMにはアクセスできません。   $FFFE+---------+     | ROM |   $FFFF+---------+  IPL のロード領域   モードにより、IPL を読み込むアドレスが異なっています。     BASICモード   DOS/バブルモード   0+---------+  0+---------+     | |    | |   $100+---------+  $300+---------+     | |    | |   $1FF+---------+  $4FF+---------+     | |    | |  F-BASIC Warm Start   公式にはBASICモードだけの対応です。   BREAKキーを押しながらリセットボタンを押します。(リセットボタンを先に離します。)   Warm Startした場合には、Function Key は ROMモードでの初期設定に戻ります。   非公式ですが、ブート選択ボタンのメカニカルな構造上、BOOT1、BOOT2、BASIC の3つのボタンがどれも押され   てない状態を作り出すことができます。(どれかのボタンが押されている時に他のボタンを半押しして戻す)   この時、ブートROMは BANK3 もしくは BANK7、すなわち BASIC BOOT が選択されていて、かつメモリの後半は   RAM が選択されています。これは正しく、Full-RAM BASIC の Warm Start に都合の良い状態です。   ここで BREAKキーを押しながらリセットボタンを押して、リセット、BREAK の順に離すと、Full-RAM BASIC が   Warm Start してくれます。   <FM-77、BREAK+RESET時>      BASICモード     BOOTモード非選択(どれも押さない状態)   0+-----------+  0+----------+      |RAM |     |RAM |   $7000+-----------+     | |      |DISK BASIC |  $xx00+----------+   $8000+-----------+     |DOSモード | (MMRは省略)      |F-BASIC ROM|     |BASIC |   $FE00+-----------+  $FE00+----------+      |BASIC BOOT |     |BASIC BOOT|   $FFFF+-----------+  $FFFF+----------+      Warm Start可     Warm Start可   BANK3/BANK7 のブートROM内容を見る時には 2つのボタンを両押しでしたが、こちらは全部引く訳ですね。   こちらはロックかかるので、リセットボタンとBREAKキーに集中できます。  出荷されなかった?WB11-11   FM-7/8シリーズのROM等の識別記号の最後の2文字はバージョンを表しています。   FM-7/NEW7 では、TL11-11 の次に TL11-12 が出ていました。(TL11-11に戻されましたが)   FM-77 のブートROMは、WB11-12。という事は、その前のバージョン WB11-11 が存在していたはずです。   恐らく、その WB11-11 は、TL11-12 と同様、ステップレートの変更が可能であったと思われます。   FM-77 に添付の F-BASIC V3.0 L2.0 システムディスクにも、FM-NEW7用と同じ SYSUTY が含まれています。   というかこちらがオリジナルです。(for FM-JANET と書いてあるので。) FM77AV  イニシエータROM   デバイス:MBM2764-25 8K x 8bit UV-EPROM Tacc=250ns   ROM ID: M1.11   内部識別文字列:I-ROM111851002   ROM内格納状況: 0+--------------+ |初期化Program | $200+--------------+ | あき | $B00+--------------+ |機種判別コード| $B00〜$B13 の20バイト $C00+--------------+ | 音色データ | ・・・・ | | $1800+--------------+ | BASIC BOOT | FM-7(BANK0)と同じ  ←┐ ブートモードボタンの状態により、どちらか一方がBOOT RAM $1A00+--------------+            ├ 領域に転送されて実行されます。 |320KB DOS BOOT| FM-7(BANK2)と同じ  ←┘ ただし、BREAK RESET時には BASIC BOOT が転送されます。 $1C00+--------------+ | あき | $1FFF+--------------+  BOOT プロセス   FM77AVシリーズでは、従来ブートROMであった部分にはRAMのみが実装されており、リセット後にイニシエータ   ROMにより適切なブートプログラムをロードして実行するように変更されています。   ・BASIC/DOS モードボタンに従い、$8000〜$FBFFの領域を ROMまたはRAMを選択します。   ・BASIC/DOS モードボタンに従い、ブートRAM領域($FE00〜$FFDF)に BASIC BOOT もしくは DOS BOOT を    ロードします。   ・$FFFE〜$FFFF にリセットベクタ($FE00)を設定します。   ・ブートRAM領域とリセットベクタを書き込み禁止にします。   ・イニシエータROMを disable し、ロードされたブートプログラムを実行します。   メインCPUメモリマップ: 0+--------------+ | | $100+--------------+ | IPLロード用 |  ← BASICモード時、ここに IPL がロードされます。 $200+--------------+ | | $300+--------------+ | IPLロード用 |  ← DOSモード時、ここに IPL がロードされます。 $500+--------------+ | | | | $6000+--------------+ | INITIATOR | | ROM | $8000+--------------+ | | | ROM/RAM |  ← BASIC/DOS ボタンに従い、ROMまたはRAMが選択されます。 | | $FC00+--------------+ | | $FC80+--------------+ |共有メモリ,I/O| $FE00+--------------+   BASIC/DOS ボタンで選択されたブートプログラムがロードされます。 |BASIC/DOS BOOT|  ← コピー後は、書き込み禁止に設定します。 $FFE0+--------------+    | |  ← この領域には常に DRAM が見えています。   $FFFE+--------------+      | RESETベクタ |  ← リセットベクタは、Initiator ROM が直接 $FE00 を書き込んでいます。 $FFFF+--------------+   その後、ここも書き込み禁止に設定します。  F-BASIC Warm Start   BREAKキーを押しながらリセットボタンを押します。(リセットボタンを先に離します。)   従来は、Warm Start は BASICモード(ROMモード)の特権でしたが、FM77AV以降はイニシエータ   ROM とブートROM の連係により DOSモード(RAMモード)で動作している BASIC でも可能となりました。   起動時はどちらの設定でもよいのですが、Warm Start を行う際には、   適切なモード設定が必要です。(BREAK + RESET を押す直前、すなわち暴走中の変更で間に合います。)    F-BASIC V3.0   BASICモード    F-BASIC V3.0以外 DOSモード   しかし、BOOT RAM領域には、上記モードによらず、BASIC BOOT ROM が転送されます。   (DOS BOOT ROM には Warm Start機能がないので)   <従来、BREAK+RESET時>      BASICモード     DOS(RAM)モード   0+-----------+  0+----------+      |RAM |     |RAM |   $7000+-----------+     | |      |DISK BASIC |  $xx00+----------+   $8000+-----------+     |DOSモード | (MMRは省略)      |F-BASIC ROM|     |BASIC |   $FE00+-----------+  $FE00+----------+      |BASIC BOOT |     |DOS BOOT |   $FFFF+-----------+  $FFFF+----------+      Warm Start可     Warm Start不可   <FM77AV、BREAK+RESET時>      BASICモード     DOS(RAM)モード   0+-----------+  0+----------+      |RAM |     |RAM |   $7000+-----------+     | |      |DISK BASIC |  $xx00+----------+   $8000+-----------+     |DOSモード | (MMRは省略)      |F-BASIC ROM|     |BASIC |   $FE00+-----------+  $FE00+----------+      |BASIC BOOT |     |BASIC BOOT|   $FFFF+-----------+  $FFFF+----------+      Warm Start可     Warm Start可   これまでも DOSモードBASIC にも Warm Start のエントリはちゃんと存在してたのですが、   今回初めてそれをうまく使うことができた、という事です。   具体的には、Warm Start エントリにジャンプする直前に、DOSモードがBASICモードか調べて、   BASIC ROM の有効・無効を選択しているだけです。 FM77AV20/40  イニシエータROM   デバイス:MBM27C64-25 8K x 8bit UV-EPROM Tacc=250ns   ROM ID: CM2.10A / EM2.10A   内部識別文字列:I-ROM210860926200Ma. / I-ROM210860926400Ma.   ROM内格納状況: 0+--------------+ |初期化Program | $200+--------------+ | あき | $B00+--------------+ |機種判別コード| $B00〜$B13 の20バイト $C00+--------------+ | 音色データ | ・・・・ | | $1800+--------------+ | BASIC BOOT | FM-7(BANK0)と同じ  ←┐ ブートモードボタンの状態により、どちらか一方がBOOT RAM $1A00+--------------+            ├ 領域に転送されますが、起動時には使用されません。 |320KB DOS BOOT| FM-7(BANK2)と同じ  ←┘ ただし、BREAK RESET時には BASIC BOOT が転送されます。 $1C00+--------------+ | NEW BOOT | $5000-$527Fに転送される。 $1E80+--------------+ | あき | $1FFF+--------------+  NEW BOOT (BOOT プロセス)   従来の BASIC/DOSモードの各ブートプログラムに代わり、IPL をロードする新しいブートプログラムです。   だれが名付けたのか知りませんが、通称 NEW BOOT です。次のような新機能があります。    ・ドライブ0以外からブートできる    ・IPLに起動ドライブを伝える (Bレジスタ)    ・ドライブ2or3から起動時に、論理ドライブ{0,1}と{2,3}のペアの入れ替えを行う     次の表のように、外付けドライブから起動した場合には、論理ドライブと物理ドライブの設定を変更     して外付けドライブが ドライブ0,1、内蔵ドライブが ドライブ2,3 になります。
物理ドライブ
0 1 2 3
起動
ドライブ
内蔵ドライブ 0 1 2 3
外付けドライブ 2 3 0 1
    従来はケーブルのつなぎ替え等必要であったことが、自動でできてしまう、大変優れもの機能です。   BOOT プロセスは、途中までは FM77AV と同じです。   ・BASIC/DOS モードボタンに従い、$8000〜$FBFFの領域を ROMまたはRAMを選択します。   ・BASIC/DOS モードボタンに従い、ブートRAM領域($FE00〜$FFDF)に BASIC BOOT もしくは DOS BOOT を    ロードします。   ・NEW BOOT プログラムを $5000〜$527F にロードします。   ・$FFFE〜$FFFF にリセットベクタ($FE00)を設定します。   ・ブートRAM領域とリセットベクタを書き込み禁止にします。   ・イニシエータROMを disable し、NEW BOOT を実行します。   ・NEW BOOT はドライブ0,1,2,3の順に IPLロードをトライします。    失敗した場合には ROM BASIC を起動します。   メインCPUメモリマップ: 0+--------------+ | | $100+--------------+ | IPLロード用 |  ← ここに IPL がロードされます。(後述) $200+--------------+ | | $5000+--------------+ | NEW BOOT |  ← 従来の BASIC/DOSモードの各ブートプログラムに代わり、IPL をロードします。 $5280+--------------+ | | $6000+--------------+ | INITIATOR | | ROM | $8000+--------------+ | | | ROM/RAM |  ← BASIC/DOS ボタンに従い、ROMまたはRAMが選択されます。 | | $FC00+--------------+ | | $FC80+--------------+ |共有メモリ,I/O| $FE00+--------------+   BASIC/DOS ボタンで選択されたブートプログラムがロードされますが、 |BASIC/DOS BOOT|  ← IPLロード時には使用されません。 $FFE0+--------------+   コピー後は、書き込み禁止に設定します。 | |  ← この領域には常に DRAM が見えています。   $FFFE+--------------+      | RESETベクタ |  ← リセットベクタは、Initiator ROM が直接 $FE00 を書き込んでいます。 $FFFF+--------------+   その後、ここも書き込み禁止に設定します。
 IPL のロード領域   システムディスク上の IPL は、BASIC BOOT や DOS BOOT ではなく、NEW BOOT によって、   ブートモードに関係なく、下記アドレスにロードされます。   0+---------+     | |   $100+---------+     | |   $1FF+---------+     | |   NEW BOOT は上記のようないろいろな追加機能のメリットがあるのですが、唯一デグレード   された点がここです。   すなわち、IPL のロードアドレスが固定されることで、FM-77より前に発売されていた、   DOSモードでBOOTする各種ソフトウェアのうち、起動できないものがある事です。   FM77AV20/40以降で起動できなくなってしまったソフトウェアの例:    F-BASIC V2.0 5インチ版、OS-9 Level 1 for FM-8/7、etc.   これらのソフトは IPL がポジションインディペンデントに組まれてない、というつまらない   理由で起動できません。IPL をポジションインディペンデントに書き換えれば済む話なので   すが、いちいち IPL を解析して改造するのは面倒です。そこで、    Legacy OS Booter for FM77AV20xx/AV40xx   なるものを作成してみましたので、ここに公開します。    (1)このフロッピー(イメージ)をドライブ0に入れてリセットします。     必要な処理を行った後、Are you ready ... ? と表示されます。    (2)ブートしたいOSのフロッピー(イメージ)をドライブ0に入れて     リターンキーを押すと、ブート開始します。     N or n を入力すると、ブートを中止してBASICに落ちます。    # ブートモードボタンは、DOSモードでなくてもOKです。    # FM77AV20/40 以降の機種でない場合には、not supported と表示してBASICに落ちます。
LOSBforAV2040
・実行例です。 ・F-BASIC で書いた簡単なプログラムです。  こちらで紹介している HD63C09カード用RAM Mode Booter を FM77AV20/40用に改造したようなものです。

 F-BASIC Warm Start   BREAKキーを押しながらリセットボタンを押します。(リセットボタンを先に離します。)   従来は、Warm Start は BASICモード(ROMモード)の特権でしたが、FM77AV以降はイニシエータ   ROM とブートROM の連係により DOSモード(RAMモード)で動作している BASIC でも可能となりました。   起動時はどちらの設定でもよいのですが、Warm Start を行う際には、   適切なモード設定が必要です。(BREAK + RESET を押す直前、すなわち暴走中の変更で間に合います。)    F-BASIC V3.0   BASICモード    F-BASIC V3.0以外 DOSモード   しかし、BOOT RAM領域には、上記モードによらず、BASIC BOOT ROM が転送されます。   <従来、BREAK+RESET時>      BASICモード     DOS(RAM)モード   0+-----------+  0+----------+      |RAM |     |RAM |   $7000+-----------+     | |      |DISK BASIC |  $xx00+----------+   $8000+-----------+     |DOSモード | (MMRは省略)      |F-BASIC ROM|     |BASIC |   $FE00+-----------+  $FE00+----------+      |BASIC BOOT |     |DOS BOOT |   $FFFF+-----------+  $FFFF+----------+      Warm Start可     Warm Start不可   <FM77AV20/40以降、BREAK+RESET時>      BASICモード     DOS(RAM)モード   0+-----------+  0+----------+      |RAM |     |RAM |   $5000+-----------+  $5000+----------+      |NEW BOOT |     |NEW BOOT |   $5280+-----------+  $5280+----------+      | |     | |   $7000+-----------+     | |      |DISK BASIC |  $xx00+----------+   $8000+-----------+     |DOSモード | (MMRは省略)      |F-BASIC ROM|     |BASIC |   $FE00+-----------+  $FE00+----------+      |BASIC BOOT |     |BASIC BOOT|   $FFFF+-----------+  $FFFF+----------+      Warm Start可     Warm Start可   FM77AV20/40以降 ではリセット時には常に NEW BOOT が $5000〜$527F にロードされるので、   その領域に格納されていたデータは破壊されることになりますので要注意です。   NEW BOOT は基本は BASIC BOOT なので、IPL のロードアドレスは $100 固定ですし、   Warm Start にも対応しています。   BASIC BOOT ROM と同様、Warm Startエントリにジャンプする直前に、DOSモードがBASIC   モードか調べて、BASIC ROM の有効・無効を選択します。   # Warm Start をした場合には、論理ドライブと物理ドライブの設定が解除されますので、   # 再度設定してあげる必要があります。 FM77AV20EX/40EX/40SX  イニシエータROM   デバイス:MBM27C128-20 16K x 8bit UV-EPROM Tacc=200ns   ROM ID: G1M2.20A / G2M2.20A   内部識別文字列:I-ROM220870821201Ma. / I-ROM220870821401Ma.   ROM内格納状況: 0+--------------+ |初期化Program | $200+--------------+ | あき | $B00+--------------+ |機種判別コード| $B00〜$B13 の20バイト $C00+--------------+ | 音色データ | ・・・・ | | $1800+--------------+ | BASIC BOOT | FM-7(BANK0)と同じ  ←┐ ブートモードボタンの状態により、どちらか一方がBOOT RAM $1A00+--------------+            ├ 領域に転送されますが、起動時には使用されません。 |320KB DOS BOOT| FM-7(BANK2)と同じ  ←┘ ただし、BREAK RESET時には BASIC BOOT が転送されます。 $1C00+--------------+ | NEW BOOT | $5000-$527Fに転送される。 $1E80+--------------+ $1F00+--------------+ | ナゾBOOT | $FE00-$FEFFに転送される。 $2000+--------------+ | あき |←後半部分はアクセスされません。 $3FFF+--------------+  ナゾBOOT (BOOT プロセス)   FM77AV20EX/40EX/40SX では、フロッピーディスク以外の「謎デバイス」からもブート可能になっています。   詳細はまだわかっていないのですが、I/Oアドレスの $FD9A、$FD9B に配置されるレジスタから特定のデータを   読み出せた場合に、そのデバイスから起動することができるようです。ただし、フロッピーディスクよりは   優先度が低いです。   BOOT プロセスは、途中までは FM77AV20/40 と同じです。   ・BASIC/DOS モードボタンに従い、$8000〜$FBFFの領域を ROMまたはRAMを選択します。   ・BASIC/DOS モードボタンに従い、ブートRAM領域($FE00〜$FFDF)に BASIC BOOT もしくは DOS BOOT を    ロードします。   ・NEW BOOT プログラムを $5000〜$527F にロードします。   ・$FFFE〜$FFFF にリセットベクタ($FE00)を設定します。   ・ブートRAM領域とリセットベクタを書き込み禁止にします。   ・イニシエータROMを disable し、NEW BOOT を実行します。   ・NEW BOOT はドライブ0,1,2,3の順に IPLロードをトライします。ロードできたらIPLにジャンプします。   ・「謎デバイス」が接続されているかチェックし、そうでない場合は ROM BASIC を起動します。    接続されていた場合は、「謎デバイス」から 256byte分の IPL コードを $100〜 に読み込んで、かつ    イニシエータROMの「ナゾBOOT」プログラムを $FE00〜$FEFF に転送後、IPLにジャンプします。    (「ナゾBOOT」とは呼んでいますが、IPLの読み込みは NEW BOOT が既に実施済みですので、256byte 読み込み    ルーチンのみが提供されているようです。)  IPL のロード領域   システムディスク上の IPL は、BASIC BOOT や DOS BOOT ではなく、NEW BOOT によって、   ブートモードに関係なく、下記アドレスにロードされます。   0+---------+     | |   $100+---------+     | |   $1FF+---------+     | |   FM77AV20/40 と同じですので詳細は省略します。  F-BASIC Warm Start   FM77AV20/40 と同じですので省略します。

7. イニシエータROM

FM77AVシリーズのイニシエーターROMの一覧です。
機種 FM77AV FM77AV20 FM77AV40 FM77AV20EX FM77AV40EX/SX
INITIATOR ROM ID M1.11 CM2.10A EM2.10A G1M2.20A G2M2.20A
内部識別文字 I-ROM111851002 I-ROM210860926200Ma. I-ROM210860926400Ma. I-ROM220870821201Ma. I-ROM220870821401Ma.
FM音源初期化
アナログパレット初期化
CRTC初期化
MMR初期化(SEG 0 のみ)
TABキー押されてるとMMR高速モード
BASIC/DOS BOOT ROMコピー&実行
(BREAK RESET時には BASIC BOOT ROM)
BASIC/DOS BOOT ROMコピーのみ
(BREAK RESET時には BASIC BOOT ROM)
NEW BOOT コピー&実行

ROM内格納状況:(再掲)

  FM77AV INITIATOR ROM

        0+--------------+
         |初期化Program |
     $200+--------------+
         |     あき     |
     $B00+--------------+
         |機種判別コード| $B00〜$B13 の20バイト
     $C00+--------------+
         |  音色データ  |
             ・・・・
         |              |
    $1800+--------------+
         |  BASIC BOOT  | $FE00-$FFDFに転送される。
    $1A00+--------------+
         |320KB DOS BOOT| $FE00-$FFDFに転送される。
    $1C00+--------------+
         |     あき     |
    $1FFF+--------------+

  FM77AV20/40 INITIATOR ROM

        0+--------------+
         |初期化Program |
     $200+--------------+
         |     あき     |
     $B00+--------------+
         |機種判別コード| $B00〜$B13 の20バイト
     $C00+--------------+
         |  音色データ  |
             ・・・・
         |              |
    $1800+--------------+
         |  BASIC BOOT  | $FE00-$FFDFに転送される。
    $1A00+--------------+
         |320KB DOS BOOT| $FE00-$FFDFに転送される。
    $1C00+--------------+
         |   NEW BOOT   | $5000-$527Fに転送される。
    $1F00+--------------+
         |     あき     |
    $1FFF+--------------+

  FM77AV20EX/40EX/30SX INITIATOR ROM

        0+--------------+
         |初期化Program |
     $200+--------------+
         |     あき     |
     $B00+--------------+
         |機種判別コード| $B00〜$B13 の20バイト
     $C00+--------------+
         |  音色データ  |
             ・・・・
         |              |
    $1800+--------------+
         |  BASIC BOOT  | $FE00-$FFDFに転送される。
    $1A00+--------------+
         |320KB DOS BOOT| $FE00-$FFDFに転送される。
    $1C00+--------------+
         |   NEW BOOT   | $5000-$527Fに転送される。
    $1E80+--------------+
    $1F00+--------------+
         |   ナゾBOOT   | $FE00-$FEFFに転送される。
    $2000+--------------+
         |     あき     |←後半部分はアクセスされません。
    $3FFF+--------------+

初期化Program

 主として、FM77AVシリーズで追加されたハードウェアの初期化を行います。
 FM音源初期化とアナログパレットの初期化を全ての機種で行っています。
 CRTC の初期化は FM77AV40 のみ必要な処理ですが、FM77AV20EX/40EX/40SX の
 イニシエータROMでもその処理が残っています。
 MMR初期化は、ちょっと意図不明ですが、ホットリセット対策かもしれません。
 FM77AV20EX/40EX/40SX では、リセット時に TABキーを押していると、MMR を有効にしても
 動作周波数が落ちず 2.0MHzのままとなります。(MMR有効時のデフォルト値はFM-77シリーズ伝統の 1.6MHz)

機種判別コード

 イニシエータROM を Enable し、$6B00〜$6B13 に書かれている内部識別文字により
 機種判別が可能です。ただし、FM77AV40EXとFM77AV40SXを見分けることはできません。

 # FM77AV20EXのイニシエータROM と、FM77AV40EX/40SXのイニシエータROM は、
 # 機種判別コード以外の内容は同じです。

FM音源用音色データは、全機種同一です。

ブート関係は、6項を参照してください。

イニシエータROM関連アドレスマップ

  リセット時メインCPUメモリマップ:

        0+--------------+
         |              |
         |     RAM      |
         |              |
    $6000+--------------+
         |   INITIATOR  |
         |     ROM      |
    $8000+--------------+
         |              |
         |     RAM      |
         |              |
    $FC80+--------------+
         |共有メモリ,I/O|
    $FE00+--------------+
         |     RAM      |
  $FFFE+--------------+
     |  RESETベクタ |  ← リセットベクタは、Initiator ROM の末尾の 2byte が見えます。
    $FFFF+--------------+   従って、$7FFE〜$7FFF と $FFFE〜$FFFF には同じ値が見えます。
                但し、$FD93 bit0=1 とした場合には同アドレスのRAMに書き込まれます。

  イニシエータROM関連制御レジスタ:
アドレス 内容 R/W 機種 ビット構成 備考
7 6 5 4 3 2 1 0
FD10 イニシエータROM
ディセーブルレジスタ
W AV
シリーズ
- - - - - - イニシエータ
ROM
0:有効
1:無効
-
rst "0"
FD93 モード・セレクト・
レジスタ
R/W AV
シリーズ
MMR
0:無効
1:有効
ウィンドウ
0:無効
1:有効
- - - - - ブートRAM
0:RO
1:R/W
rst "0" "0" "0"

参考文献
I/O別冊 FM-8活用研究 1985年3月15日 (工学社)
I/O別冊 FM-7/8活用研究 1985年3月15日 (工学社)
I/O別冊 FM-7/11活用研究[第2集] 1985年3月15日 (工学社)
81HM-000070-1 FUJITSU MICRO 8 ユーザーズマニュアル システム解説 II 1982年6月(富士通)
81HM-000200-1 FUJITSU MICRO 8 ユーザーズマニュアル 128KBバブル解説 1983年6月(富士通)
82HM-1140 FM-77L2 ユーザーズマニュアル ハードウェア解説 1984年5月(富士通)
82HS-4710 FM77AVハードウェア解説書 1986年1月(富士通)
82HS-6700 FM77AV40ハードウェア解説書 1987年2月(富士通)
82HS-0710 FM77AV40EX/20EXハードウェア解説書 1988年1月(富士通)

尚、本ページの各表の作成にはThinkさんのCSV→Table変換サイトのお世話になりました。
ありがとうございました。

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FM77AVシリーズ システムディスク編を覗いてみる
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FM-7/8シリーズ用プログラミング言語とその処理系
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